2022年のサッカーW杯カタール大会では、日本代表があのドイツとスペインを破ってベスト16入り。メッシが大活躍したアルゼンチンが36年ぶりに優勝するなど、めちゃめちゃ盛り上がりましたよね。
そんな一流の選手たちに憧れてサッカーを始める子どもも多いのではないでしょうか。
今回は、家庭用のビデオカメラ一台で、子どもたちのサッカーの試合を撮影するときのコツをご紹介します。
必要な機材って?
まずは撮影に必要な機材を用意しましょう。
- ビデオカメラ
- 三脚
- バッテリー、SDカードなど
- 脚立
カメラはズームで寄れるもの
サッカーの試合は広いグラウンドで行われます。場合によっては、数十メートル離れたところを撮影しないといけません。
これからビデオカメラを用意するのであれば、ズーム機能が優れていて「寄れるカメラ」を選びましょう。
カメラのサイズに合った三脚
三脚は必須です。
サッカーは長時間プレーが続くスポーツであること、そして、遠くのプレーをズームで寄って撮影しないといけないことから、三脚にのせたほうが安定して長時間撮ることができます。
また、ビデオカメラのサイズや重さ、バランスに合った三脚を選ぶ必要があります。
簡易的な三脚に重さのある大きなビデオカメラをのせてしまうと不安定になりますし、逆に小さなビデオカメラに大きすぎる三脚を使うと、うまくコントロールできなくなります。
三脚はカメラのサイズに合わせて扱いやすいものを用意してください。
バッテリー、カード
バッテリーやSDカードなどのメディアは、余裕をもって多めに準備することをお勧めします。
バッテリーは、試合の途中で急に電源が落ちないように、予備も含めて前日に充電して必ず満タンにしておきましょう。また、SDカードなどのメディアも多めに準備します。カードではなくビデオカメラ本体に記録するタイプの場合は、すでに保存されている映像データをPCなどに移して、空き容量を十分に確保しておきましょう。
脚立
脚立があると便利です。
できるだけ高いところから撮影しようと、三脚を目いっぱい伸ばしたとき、脚立があれば楽な姿勢で撮影することができます。また、ハーフタイムなど休憩したいときは、そのまま座って休むこともできます。
また、場所取りにも有効です。
撮影の場所は?
テレビなどで見るサッカーの試合は、十数台のカメラの映像を切り替えながら放送しています。ですが、今回は一台の家庭用のビデオカメラで(もちろん、カメラマンも一人)撮影することを念頭にお話ししますね。
サッカーの「試合」を中心に撮影するなら、真ん中の線(ハーフウェイライン)近くで、高さのある場所から撮影することをお勧めします。
高さがあることによって、線審(ラインズマン)やほかの選手、観客に遮られないようにすることができます。また、全体の選手同士の位置関係が分かりやすくなるため、フォーメーションなどを確認することができます。
ただ、選手の表情などを撮ることが目的なら、ゴール裏(ゴールライン)の近くから撮影する場合もあります。特にゴールシーンなど、より印象的な映像を撮ることができるかもしれません。ただ一方で、試合の流れや選手同士の距離感・位置関係が分かりにくくなるので、注意が必要です。
撮り方のコツ
ボールを切らない
言うまでもありませんが、サッカーは一つのボールをめぐって両チーム22人がピッチ上を駆け回るスポーツです。ボールを使った球技を撮影するときは、「画面の外にボールを出さない」ということが基本です。
誰か特定の選手の動きを狙って撮影する場合は話は別ですが、基本は「試合の流れを追う」というのが鉄則です。勝敗を決定づけるプレーは、必ずボールの周辺で起こります。選手の顔のアップやベンチの様子、観客の声援などをどうしても撮りたい場合は、ボールがラインを割ってプレーが止まっているときに狙いましょう。
もちろん、ボールを離れてプレー以外のものを撮影するのは自由ですが、それを撮っている間に試合を決定づけるプレーが起こって撮り逃してしまうリスクがある、ということは覚悟しておく必要があります。
プレー中は広めのサイズで
サッカーは個人ではなくチームスポーツです。
パスをもらう動きやフォーメーションなど、ボールを持っている選手だけでなく周辺の選手の動きもサッカーを形作る重要な要素です。プレー中は、ボールを持った選手を中心に、まわりの選手の動きなどが分かる広めのサイズで撮影しましょう。
ですが、ドリブルに特徴のある選手が1対1を仕掛ける場面など、寄っていい場合もあります。その場合は思い切って1対1の寄ったサイズで攻めてみるのもいいかもしれません。ただ、やはり寄った分だけボールを画面から外してしまう可能性も高くなりますので、注意しましょう。
プレーが切れた時がチャンス
選手の表情などは、プレーが切れたときに撮影します。
例えば、見事なゴールが決まった時。ボールがゴールネットを揺らすのを撮ったあと、ゴールを決めた選手の表情をアップで狙いましょう。チャンスを外した時も同じです。ボールがラインを割ってプレーが切れてから、関わった選手の表情をとらえます。
逆に、コーナーキックやフリーキックなど、プレーが始まる前も選手の表情を撮るチャンスです。
例えば、こんなふうに。
「緊迫した試合終盤の直接フリーキック。任されたキッカーの集中した表情。ゴールキーパーの壁を修正する指示。さらに、余裕があれば観客の祈る表情。そしてキックの前に広めのサイズに戻す(ゴール込みのサイズ)。主審の笛が鳴りキック!」
このように、まるでサッカー漫画の一コマ一コマを描くように撮影してみるといいかもしれません。
まとめ
今回は、一台のビデオカメラでサッカーの試合を撮る方法をお伝えしました。
スポーツを撮影するって、いろいろ考えることがあって難しいですが、撮り慣れてくると面白いものです。機会を見つけてどんどん撮影することで、ぐんぐん上達して楽しみも増していくと思いますよ。
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