【プロが解説】家庭用ビデオカメラを選ぶときのポイントは?

ビデオカメラ おすすめ

子どもの成長を記録するホームビデオに、野球やサッカーなどスポーツの撮影

スマホでもきれいな映像は撮れますが、ズーム機能使い勝手などを考えると、ビデオカメラは持っておきたいところです。

ここでは、家庭用のハンディカメラを選ぶときのポイントを徹底解説!

「ビデオカメラがほしい。けど、どうやって選べばいいのか分からない…」というあなた、お手伝いします!

押さえておきたい「撮影機能」

まずは、ビデオカメラ本体の「機能」について。知っておきたいポイントを見ていきましょう。

手ブレ補正

映像のクオリティを大きく左右するのが、「手ブレ補正」です。

手持ちでビデオカメラを撮影していると、どうしても振動が伝わってしまって映像がブレてしまいます。そこで効果を発揮するのが「手ブレ補正」という機能。手から伝わる振動をビデオカメラが吸収して、ブレの無い(少ない)映像にしてくれます。

ところで、手ブレ補正には、「光学式」「電子式」があります。

レンズの動きによって振動を吸収してくれるのが「光学式」。一方、「電子式」はデジタル処理によってブレを軽減します。「光学式」のほうが映像の劣化もなく、クオリティの高い映像が撮影できます。

手ブレ補正の性能が高いと、移動しながらでも見やすい映像を撮影することができるんです!

画質

次に注目したいのが「画質」です。

ただ、ひとことで「画質」と言っても、いくつかの要素に分けることができます。ここでは、ビデオカメラを選ぶときに知っておきたい「画素数」「トーン」についてお話しします。

画素数

「画素」というのは、映像の画面を構成する「点」のことです。

映像というのは、小さな小さな点(画素)の集まりによって画面が構成されています。

ところで、よくテレビなどで「4K」という言葉を聞いたことがありませんか?

「4K」とは、画面が3840×2160個の画素で構成されている映像のこと。それに対して「フルHD」と呼ばれる映像は、1920×1080で構成されています。つまり、「4K」「フルHD」の4倍の画素数。

どちらも高画質ですが、大きなテレビで映し出すと、やっぱり「4K」のほうが細かい部分まできれいに再現されているのが分かります。

きれいな映像を残したいのであれば、やはり「4K」に対応したビデオカメラがおすすめです。

トーン

「トーン」というのは、日本語に言い換えると「色調」のことですが、ここでは「映像の印象」ぐらいに考えてみてください。

ビデオカメラはメーカーや機種によって、再現される映像の印象が少しずつ違ってきます。

全体的に明るく、やわらかい映像だったり、色が鮮やかではっきりと再現されていたり…。これは何が良い・悪いという答えはないので、はっきり言って人それぞれの「好み」です。できれば家電量販店でそれぞれのメーカーを比較してみて、自分の好みに合った「トーン」を探してみてください。

レンズ

スマホのカメラ機能と、ビデオカメラとの大きな違いは、レンズの性能です。

でも、「レンズの性能」といきなり言われても、何のことだか分かりませんよね?

ここでは、レンズの機能である「ズーム機能」「ワイド端」についてお話ししたいと思います。

ズーム機能

レンズの機能の中でも、特にビデオカメラが優れているのは「ズーム」の性能と使い勝手です。

実は、このズーム機能にも、「光学式」「電子式(デジタル)」があります。

「光学ズーム」が、レンズを動かすことによって映像を拡大しているのに対して、「電子ズーム」はデジタル処理によって拡大するので画質が劣化してしまいます。

ビデオカメラは、「光学〇〇倍/デジタル●●倍」というように、光学・デジタルどちらの機能も兼ね備えているものがほとんどです。光学ズームが最大倍率を超えるとデジタルズームに切り替わる、という仕組みですが、映像の劣化するデジタルズームはできるだけ使わないようにした方がいいでしょう。

ですから、ズーム機能を見るときは「光学ズームが何倍か?」が重要です。目安としては、「光学20倍」以上あれば、運動会やスポーツでも十分ズームできるのでおすすめです。

ワイド端

聞いたことのない言葉が出てきましたね。

でも簡単です。さっきの「ズーム機能」は、「どれだけズームできるか?」ということでしたが、「ワイド端」とはその逆。つまり、まったくズームしないときに、「どれだけ広い映像が撮れるか?」ということです。

「ワイド端」の数値は、35mmフィルム時代の名残から、「(35mm換算で)〇〇mm」というふうに表記されます。この数字が小さいほうが広く撮影できます。一般的なビデオカメラは「30mm」前後のものが多いですが、中には「25mm」といった超広角のものもあります。

「なーんだ、たった5mmかぁ…」と、思ったあなた!!

実はこの「ワイド端」の数値、たった1mmや2mm違っただけで雲泥の差。特に室内で撮影するときなどには、画面の広さが全然違ってきます。

ぜひ、この「ワイド端」にも注目してみましょう。

「使いやすさ」がとても大事

ここまでは、ビデオカメラ本体の性能に注目してきましたが、意外と重要なのが「使いやすさ」です。

重さ・大きさ

今のビデオカメラは昔に比べると格段に小型化・軽量化しています。

ですが、子どもの運動会や発表会などで、ずーっと手持ちで撮影していると、どれだけ軽くても腕は疲れてきます。腕が疲れると、ブレてしまったり集中力が切れたりしてしまうので、映像にも影響することになります。

今のビデオカメラはどれも軽くなった、とはいえ、高性能なビデオカメラほど大きく重くなるのは当然です。ここは性能との兼ね合いですが、長い時間、ストレスなく撮影できる「軽さ」や、気軽に持ち運びができる「コンパクトさ」なども大事なポイントになります。

フィット感・ボタン配置

手持ちでの撮影を考えると、「手にフィットするかどうか?」も重要です。

どのメーカーのビデオカメラも使いやすいように工夫されているのですが、ボタンの配置などが少しずつ違ったりします。

特に、手持ちで撮影するときによく使う「ズーム」。カメラを右手で持って、親指で「録画ボタン」を、人差し指で「ズーム」を操作するのが基本ですが、ズームの反応速度やなめらかさなどは映像にも直接影響するので重要です。

機会があれば、確かめておくことをおすすめします。

メニュー画面

メニュー画面の使いやすさも大事です。

撮影中、液晶画面でメニューを開いて設定を変えたいとき、シンプルなメニュー画面であればスムーズに操作してすぐ撮影に戻ることができます。

また、高性能な機種になれば、わざわざメニュー画面を開かなくても、よく使う機能は本体のボタンを押すだけで設定を変えることができるものもあります。

ビデオカメラを選ぶときは、撮影中の「使い勝手」にも注目してみてくださいね!

まとめ

以上、見てきたように、ビデオカメラを選ぶときのポイントはいくつかあります。

それらを踏まえた上で、「どのメーカーの、どのカメラがいいのか?」ということを具体的に検討することになります。

↓各メーカーの特徴とおすすめのビデオカメラを紹介しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました