春や秋は、運動会のシーズンです。
親としては、わが子が一生懸命ガンバっている姿を、ビデオカメラでしっかり撮影して残しておきたいですよね?
でも、「ビデオカメラって苦手…」「どうやって撮影すればいいの?」と頭を抱える人も多いはず。そんな人のために、プロのテレビカメラマンである私ごーやが運動会を上手に撮影する方法をご紹介します!
まずは「準備編」です。前日までに用意しておきたいものや、本番でうまく撮るために準備しておきたいことをお伝えします!
機材には余裕をもって
まずは、機材の準備をしましょう。
事前にしっかり準備することが、本番での撮影を成功させるカギになります。
ビデオカメラを選ぶポイントは?
使い慣れているカメラが一番
言うまでもないことですが、動画を撮影する上で、最も大事な機材はビデオカメラです。ではどのようなカメラが運動会の撮影に適しているのか?・・・その答えはズバリ、
「使い慣れたビデオカメラ」です!
すでにビデオカメラをお持ちの方は、操作に慣れている今のカメラが一番です。自分の手になじんでいて、メニュー画面の内容を把握していることで、撮影中に予期せぬ事態が起こっても、とっさに対応できるでしょう。
スマホにはない「ズーム機能」と「使い勝手」
「スマホで撮る」という選択肢もありますが、スマホとビデオカメラの決定的な違いは「ズーム機能」です。
iPhoneなどで撮影すれば、プロの機材で撮るのと変わらないぐらいの高画質・高品質な映像が撮れますが、一方で、遠くの子どもの表情を撮影するのに必要な「ズーム機能」に関して言えばビデオカメラには勝てません。運動会では撮影できる場所も限られているため、どうしても遠い位置からズームして撮影する機会が多くなるので、ビデオカメラが必要になります。
また、スマホと違い、ビデオカメラは動画撮影に特化して作られているため、動画を撮影する上での「使い勝手」は比べものになりません。
運動会をしっかり撮影して残したいのであれば、スマホよりもビデオカメラが適しています。
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ビデオカメラを選ぶポイント
「ビデオカメラを持っていない」あるいは「そろそろ買い換えたい」と考えている方は、どのようなカメラがいいのか、頭を抱えると思います。以下のページで紹介しているので参考にしてみてくださいね!
SDカード?内蔵メモリー?
ビデオカメラで撮影された映像の保存先としては、①カードと②カメラ本体の内蔵メモリー(HDD)の2つがあります。カメラ本体のメニューで、どちらに保存するか選ぶことができます。
なお、ビデオカメラの機種によっては、カードに対応しておらず「②内蔵メモリー」に保存するだけのものもあります。
まずは、「カード」か「内蔵メモリー」、どちらに保存するかを選びましょう。
カードを用意する
カードの種類は「SDカード」や「MicroSD」などがあります。使用できるカードの種類はビデオカメラの機種によって違いますので、必ず説明書で確認しましょう。
また、同じ「SDカード」でも、いろいろなメーカーのものがあります。カメラの説明書には、推奨しているカードのメーカーや「クラス」が記載されていますので、お持ちのビデオカメラにあったカードを用意しましょう。
「クラス」というのは、カードのグレードのようなものだよ。
ビデオカメラの説明書に「Class10以上推奨」などと書かれているよ!
カードは、枚数に余裕をもって準備することをお勧めします。
カードは「16G(ギガ)」「32G」「64G」「128G」など、映像データを収録することができる「容量」が決まっています。また、1枚のカードでどれぐらいの時間を撮影・保存できるかは、ビデオカメラの画質設定などによって変わります。
例えば「32G」のカード1枚で何分の映像が撮影できるのかを、まずは把握しましょう。その上で、カードを何枚用意するか考えます。
そこで大事なことは、カードの枚数は余裕をもって準備する、ということです。
本番で一番こわいのは、カードが足りなくなって撮影できなくなることです。せっかくの晴れ舞台なのに「クライマックスを撮影できなくなった…」では話になりません。カードはビデオカメラだけでなく他の用途にも使えます。ここは節約せずに、多すぎるぐらいの枚数を準備しておくことをお勧めします。
内蔵メモリーの容量を空ける
カードではなく、内蔵メモリー(HDD)を使う場合は、これまで撮影したものをパソコンやハードディスクなどにコピーして、十分な容量を確保しましょう。
あと何分撮影できるかは、ビデオカメラの液晶モニターに表示されます。この場合も容量には余裕をもって、可能なら予備にSDカードも持っていくことをお勧めします。
バッテリーも予備は必須
カードや内蔵メモリーと同じくらい大切なのが、バッテリーです。
当然ですが、バッテリーが切れるとカメラの電源は落ちて、撮影できなくなってしまいます。予備のバッテリーも含め、必ず前日に充電して満タンにしておきましょう。
カメラ本体に充電するタイプでも同じです。カード等と同様、本番でバッテリーが切れて撮影できなくなった…という事態にならないために、充電と予備バッテリーの準備を忘れないようにしましょう。
プロのカメラマンでも、「カード(ディスク)」と「バッテリー」を忘れていないか、真っ先に確認するよ!ほかの機材を忘れても、その2つさえあれば少なくとも撮影すること自体はできるからね!
三脚、脚立は?
ぶっちゃけ、三脚はなくても大丈夫です。
今は家庭用のビデオカメラでも、優秀な「手振れ補正」の機能が付いているので、三脚がなくてもコツさえつかめば安定した映像を撮ることができます。逆に、三脚の扱いに慣れていないと、手持ちで撮るよりぎこちない映像になってしまいます。
また、三脚を使っていると、「少しだけ撮影位置を変えたい」というときでも上手くいきません。子どもの姿がほかの子に重なってしまって位置を変えたいとき、「手持ち」のほうがスムーズに移動することができます。もし、どうしても三脚を使いたいときは、周りの人に迷惑にならない小さな三脚をもっていくようにしましょう。
逆に、小さめの脚立があると便利かもしれません。最前列の撮影位置を確保できなかった場合、脚立があれば最後列からでも撮影することができるからです。小さく折りたためる脚立があれば、持っていってもいいと思います。
プログラムを頭に入れておく
機材以外では、プログラムを把握しておくと、本番での撮影がスムーズになります。
自分の子どもがどんな順番で、どのような競技に出るのか。だいたいでも頭に入れておくことができれば、場所取りをはじめ、先に先に動くことができるので、落ち着いて撮影をすることができます。
もし前日までに、本番のプログラムを手に入れることができるのであれば、一度目を通しておくことをお勧めします。
まとめ
ここでは、運動会の前日までに準備すべきことをお話ししました。
いい準備さえできれば、本番でも余裕が生まれ、落ち着いていい映像を撮ることができます。本番での撮影が上手くいくかどうかは、しっかりとした準備ができているかどうかにかかっている、と言っても言い過ぎではありません。準備は面倒くさがらず、しっかりやるようにしましょう。
「その2」では、いよいよ運動会本番でうまく撮るコツをお伝えしますよ!
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